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低用量ピル普及推進委員会

 男子のためのピル知識

*ピルを飲んでる女なんて、ヤリマンみたいで嫌だ

*彼女に危険な薬を飲ませなくてもコンドームで充分だ

*彼女がピルを飲み始めるというので、そしたらナマでやり放題!

 

…なんて誤解や思い込みがありませんか?
ピルの知識がないと男子だって困ることはたくさんあります!

 ピルを飲んでる女の子をどう思う?

■ピルを飲む人は、中高生や主婦といろいろです
 昔の偏見をいまだに引きずってるオジサマや、実は女性自身もまだ理解されていないことが多いですが、ピルは決してイカガワシイお薬ではありません。

 避妊というとセックスありき。でも避妊薬を飲むからといって、それが不特定多数、誰とでもヤルため、ということにはなりませんし、子供嫌いで一生産みたくないということでもありません。
 むしろ自分の体と向き合い、妊娠したら困る時にしっかり避妊、赤ちゃんがほしい時はきちんと産めるよう、健康管理ができている、賢い選択のできる素敵な女性だと思ってください。

ピルは月経のある女性なら、妊娠希望時以外はみんな服用対象です。学生が受験日の生理を避けるために飲んだり、主婦が更年期対策に飲んだりすることもあります。ピルは、女性のQOL(Quality of Life)向上に貢献する便利アイテムといっていいでしょう。

 

■病気の治療にピルが処方されることもある
 ピルの服用目的は避妊だけでなく、生理前のイライラや生理痛の改善、ニキビ治療、

それに「子宮内膜症」という、将来、子宮体がんや不妊の原因になる婦人病の治療などもあります。

服用することによってこうのような生理のトラブル改善のほかにも、貧血や骨粗鬆症、ガン予防にも役に立ちます。

 「避妊薬」なので当然避妊目的で飲んでる事が多いと思いきや、mixiコミュでアンケートを実施したところ、避妊目的とそれ以外の目的、ほぼ半分ずつでした。
ピルを飲んでる=避妊が必要=彼氏がいる・・・わけでもないかも?!ピルの勉強会で「彼とは別れられても、ピルとは別れられない!」なんて名言(?!)が出たこともありました。

 生理前のイライラで八つ当たりされてたメンズは、彼女がピルを飲んだら八つ当たりされなくなるかもしれませんよ?

 誰にでもある性感染症

 今や、高校生でも10人に1人はクラミジアという病気があると言われています。クラミジアは、流産の原因になったりしますが、症状がないこともあって、流産してから気付くなんて悲しいこともあります。

 女の子は、ちょっと抵抗力が落ちただけでもカンジダなど出ることもあります。風邪で抗生物質を飲むことが原因の場合もあります。オマタが痒くなるのですが、これは性感染症ではなくもともとある菌が繁殖しすぎることで、浮気したわけじゃありません。

 ヒトパピローマウイルス(HPV)って聞いたことありますか?子宮頸がんの原因になるウイルスで、その予防ワクチンの是非がニュースでも話題になったりしていますが、これもセックスで感染します。女性の8割が一生に一度は感染します。
 HPVは感染しても自然消滅することが多いですし、検診によってガン化やガンの早期発見がわかるので、予防は可能です。
 ただ、検診しないと、感染も消滅もわかりませんし、ガン化すると子宮頸がんになる恐れもあります。

 子宮頸がんは、海外では「マザーキラー」と称され、子宮摘出によって将来ママになることを断念させられるマザーキラーの意と、
感染に気付かず生活して、子供も産んで数年後に子宮頸がんで死亡する、まだ3歳くらいのかわいい盛りの子どもをママを殺すマザーキラーの意、両方を表します。
 男性の感染検査方法は確立されていないため、どちらも感染がなく浮気もしない前提でないと、症状がなくても感染症予防は必要になります。 

 ピルの避妊があれば、コンドームで避妊しなくても妊娠の心配はありません。でも!コンドームがなければお互いの体を病気から守ることはできません。

 「俺はそんなに遊んでない」「彼女が病気なんか持ってるわけない」と思っていても、ごく普通の一般市民が病気を持っていてもおかしくありません。

 彼女がピルを飲んでいるからといって、コンドームが不要になることはありませんし、ピルは生でするためのアイテムではありません。コンドームは引き続き使用しましょう。

 どうしてもコンドームが使えない事情がある場合は、定期的な検査とピルで、避妊と病気予防、デュアルプロテクションを心がけてください。

 じゃあ男性はどうしたらいい?

■女性を理解し、そっと見守ってってください
 こんなに安全でいいアイテムなんだったら、ぜひ周りの女の子に勧めなきゃ!って思ってもらえたら嬉しいですが、
女性ですら、まだピルについて理解がたりないのです。

 男性から女性に「ピル飲んだほうがいい」と言うと、「アナタがゴムつけたくないからってだけでしょ!」だなんてヒンシュクを買うことも。残念なことではあるのですが、あまりリキんで宣伝する必要はありません。

 「でも僕たちも何かできないか」と思ってくださる有難い男性も沢山いらっしゃいます。本当に嬉しいことです。

 

■さりげない情報提供は大事かも
 毎月生理痛でうずくまってる学校の後輩に、婦人科受診を勧めた男の子。冷やかしやイヤラシイ気持ちがなく堂々と言ってしまうと、意外と素直に、女の子も話を聞くものです。
 婦人科は、妊婦さんが行く所だと思ってる女性も少なくありません。生理痛で病院に行くことに抵抗があったり、そもそも生理痛は当たり前のことだと病気意識がないため、「分からないなりにも心配だから」と、「生理痛は将来不妊の原因になるらしいから、原因だけでも調べておいた方がイイらしいよ」なんて助言してあげると好感度アップになるかもしれません。

 ピル女子に訊いてみた!こんな彼ステキ!と思ったこと

☆毎日服用時間にメール♡:彼女がピルを飲み始めたら、ちゃんと飲んだかメールしてくれる。携帯アラームもセットしてるけど、やっぱりいつも気にかけてくれてると嬉しい♪

☆俺の役割はコンドーム!:女性がピルを飲むなら、男性はコンドームを付けることで、お互いがお互いを大切にしてるって感じがしてカッコイイと思った。「じゃあコンドームしなくていい?」って言われると思って構えてたので、意外な彼の対応に驚いたと同時にまたもっと好きになりました。

☆ピルケースのプレゼント:名刺は使わない私ですが、あるとき名刺入れをプレゼントされました。なんで?って聞いたらピルケースにちょうどよさそうだからって! 化粧ポーチにそのままピルシートを入れてることや、私の好きなブランドの名刺入れだったこともあって、何気によく見ててくれるんだと嬉しくなりました。ピル服用時間が楽しみになりました。

★ピル代は誰が負担する?:毎月のピル代・自費で2,000〜3,000円が高いか安いかは人それぞれですが、彼女が学生で彼が社会人だったりする場合は、ピル代を折半したり彼が出してあげる、なんて話も聞きます。
半分出してくれない人とは付き合わない!という女性がいる一方、彼から「ピル代出そうか?」と訊かれたことがあったけど断りましたという女性もいました。
 ピル代負担については、出してくれたら嬉しい人もいれば、自分のものだから自分で出して当然・自分のための投資だとたくましい人もいるので、一概にどうとはいえません。

  ※mixi低用量ピル普及推進委員会コミュより

 男性でも、情報を得る場があります!

低用量ピル普及推進委員会では、毎月勉強会を開催しています。

最初のうちは、セックスや生理の話なので女性限定の会でしたが、あるとき「彼氏と一緒にどうぞ」という会をして以来、意外と男性にとっても大切な知識だと認識できました。

その後、「男性向けのピル知識」として開催してみたらいつもの女性参加者と同じくらい男性が来てくださって、結局いつもの倍の参加人数に!

今は女性限定ではなくどなたでも!と毎月開催していますが、男性常連さんもでてきたり、医療専門家の男性も情報交換に参加してくださるようになったり、ワイワイ楽しくおしゃべりしてます。
確かに、男性が知らない女性に生理のことなんか聞けませんし、親しくても余計聞きにくいものです。奥さんが生理で寝込んでるのは当たり前なのか病院行かせた方がいいのか、ずっと気になってたけど聞く場所がなかった!とスッキリ充実してくださった参加者さんもいらっしゃいました。

もちろん、ピルだけでなくセックスレスや女性の性欲など、普段話しにくいテーマでも、気になることはなんでも気軽に話せる利点もあります。

お時間があれば、ぜひいらしてください!
 →次回の月例勉強会の詳細&申し込みはこちら