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バーなかざき

 応用#001 緊急避妊

  • 緊急避妊とは

低用量ピルではなく、中用量ピルを用います。
コンドームが破けたり脱落して膣内に精子が残ってしまった場合やレイプなどで不慮の射精により望まぬ妊娠の可能性が高いときに妊娠を避ける方法で、「緊急避妊」とか「モーニングアフターピル」といいます。
但しいつでも誰でも適応する訳ではなく効果のある時期は周期によって限られていますし、妊娠を100%阻止できるものではありません。しかも中用量ピルを用いて、強い吐き気など心身ともに負担も大きいものです。
“あらかじめ用意したアフターピルを膣内射精後に飲めば妊娠しないので、普段は低用量ピルを飲まずに済む”というものではありません。

  • 緊急避妊法の種類について

よく聞く「72時間以内にプラノバール2錠・12時間後2錠」のヤッペ法以外にも緊急避妊の方法はあります。研究され、効果の立証が文献化されたもののみ書いてます。

青矢印 1:エストロゲン剤
72時間以内に50mg/日を5日間投与
(DES 50mg/日またはEE 5mg/日またはConj-E 30mg/日の5日間摂取)
※この方法での研究はされてましたが月経周期などによる考慮(排卵期なのかそうでないのか)がなされてなかったため正確な避妊効果の判定ができないとされてしまっています。

青矢印 2:エストロゲン剤とゲスターゼン剤の併用
72時間以内にEE 100mg/回とNGR 1mg/回を12時間間隔で2回投与
※よく使われるヤッペ法の事です。ホルモンの種類の指定があるのは例えば日本で使われているプラノバール以外の中用量ピルは厳密に言えば「ヤッペ法の臨床結果は当てはまらない」と言うことです。

青矢印 3:タナゾール
200mgのタナゾールを12時間間隔で2回投与
症例数が少なく有効性はあきらかではない

青矢印 4:プロゲスチン剤
海外ではこちらが主流になりつつあります。むしろ主流。現在日本の製薬会社が承認申請中。性交後24時間以内に1.5〜2.0mgの服用が有効とされてます。

青矢印 5:IUDの装着
緊急避妊ピルの有効時間を過ぎてしまった場合、費用はとても高くなりますが10日以内であれば高い妊娠回避が可能とされてます。

●幾つか種類がありますが、ピルに詳しい医師で緊急避妊ピルとして処方されるなら、日本では2か4のみです。これ以外なら医師の知識不足か、独創的処方としか言いようがありません。

  • 緊急避妊ピルの働き

・卵巣から卵子が放出されるのを阻止するか遅らせる
・すでに放出されてしまった卵子の受精を防ぐ
・受精卵が子宮内膜に着床するのを阻止する

私もずっと勘違いしていた時期が長かったですが、緊急避妊ピルの働きは「体内のホルモン濃度の上昇下降を利用して子宮内膜を剥がす働き」ではないと言うことを理解されてたほうがいいと思います。
上記書いた働きを理解していれば、出血が起きたのは上記の働きが起こった結果が「アフターピルによる出血」であって、出血を起こす為にアフターピルを服用ではないと言うことがわかると思います。

 

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