東京新宿の老舗バーで
ピルのお話しませんか?
バーなかざき

 基礎#002 ピルを飲める年齢

  • すべての女性が服用OK!

 避妊薬ですから、生理があって避妊が必要な健康な女性はすべてピルの服用対象としてよいのです。若すぎるとか更年期は飲んではいけないということはありません。
 ピル服用=セックス経験という偏見もまだまだ根強く、生理を楽にしたいだけなのに親に怒られたり彼氏に反対される人もいますが、当然10代から必要な人もいますし、ピルが原因で体を壊すようなことはなく、そのまま閉経まで20年、30年と長くお付き合いできるお薬です。

青矢印 初潮〜10代
 初経から数年は排卵を伴わない生理が多いため、生理が不規則だったりしますが、若いうちは整っていなくても普通だと放置されたり、生理痛に対しても、本人が産婦人科を受診するのが恥ずかしいと行きにくいだけでなく、母親が娘に「子供を産めば治る」「我慢するのが普通」など言い、婦人科受診・治療に至らないケースがよくあります。
 生理不順や生理痛程度で受診なんて大げさだとか、若いうちからのピル服用はよくないと考える人もいますが、病気を見落としてむしろそのために治療が困難になったり将来不妊になったりする人もいます。ピルは10代の発育に影響ありませんし、早くから婦人科を気軽に受診する習慣づけや、一生付き合えるパートナードクターを見つけていくためにも、ピルは婦人科受診のいいきっかけになると思います。

青矢印 20代
 性交渉という「健康リスク」が女性の一生を左右するといっても大げさではないと思います。心身ともに健康であれば恋愛や性交渉、結婚や出産もあるでしょう。妊娠にも適している年代つまり妊娠しやすい年代でもあるので、上手な避妊と確実な家族計画も必要です。仕事とのバランスや望まぬ妊娠・中絶をしないためにも、ピルでしっかりコントロールしましょう。
 ホルモンが充実・安定してくる反面、ホルモン異常によるトラブルも増えるのでその対策・予防にもピルはお勧めです。

青矢印 30代
 子宮筋腫や子宮腺筋症を発症する女性が増えてきます。症状緩和だけでなく、進行予防にもピルはひと役買います!
 出産後の避妊も大切です。10代の中絶もさることながら、既婚女性の出産直後の思わぬ2人目妊娠・中絶も悲しいことに大変問題になっています。断乳したらピル開始で家族計画は必須!気軽にいつでも生理日調整できるのも、レジャーやら運動会やら育児中にとても便利ですよ!
 後半になると生活習慣病のリスクもでてきます。急激にホルモンも低下してくるので、ホルモンバランスを整えるこころがけも必要ですね。

青矢印 40代
 ホルモンレベルの全体的な低下により、月経トラブルが増える年代です。ホルモンが不安定になるためPMSが強くなったり、月経周期が不規則になる時期もあります。
 望まぬ妊娠のリスクよりも、プレ更年期の出血トラブルを抑えるにはピルがちょうど必要十分なホルモン量なので、避妊目的でなくてもピルはまだまだ活用&必要な年代です。

青矢印 50代〜閉経
 50歳前後に、更年期症状があらわれてきます。出血のトラブルがない場合は、ピルではなくホルモン補充朗報のほうが適しています。ピルを飲んでいると生理があるので、閉経したくない女性があえてピルに執着することも問題になっています。パートナードクターとよく相談しながら、閉経の状態を見極め、上手にピルから卒業する時期ですね。

  • HRT 〜更年期のホルモン剤

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